姓名判断の魂ゆら占い

やるせない運勢がある(樹門流姓名判断)

やるせない

やるせない運勢がある(樹門流姓名判断)1
嘘のような運勢があります。
「冗談やめてくれ!」とこの世の苦労を一身に負うような運勢があります。
「もうこりごり」と叫んでも、無常にも迫りくる運勢があります。

それはある意味、世の中を凝縮したような様相でもあります。
実際の世界は良い運勢、いわゆる良いとされる人生だけで溢れているわけはありません。現在世界をとりまくパンデミック(covid-19)以外にも、目をふさぎたくなる嫌なニュースがたくさんあります。現実世界には、いたるところに不幸が存在します。

今日はあえて、そのような不幸の象徴ともいえる運勢の紹介となります。
この運勢を比喩すると、不幸という“お山”の中に一角だけ幸が顔を出しています。
麓から頂上のギリギリまで不幸で覆い尽くされている運勢となります。もしも、最後に幸せを得ることができたのなら、それはその運勢でいう最大の喜びとなります。

その運勢とは『七難八苦運:受先型』(別名:33型)という運勢(※)です。
これは父母からもらう運勢で、人並の生活を送ることが難しい運勢、人生訓です。
つまり、人並みの欲望を果たすためには、想像を上回るような辛苦・苦労が必要です。
とてもない苦労の末にわずかながらも山の頂上に咲く、幸せの花をもらうことができます。

運勢の遺伝とは?

樹門流占いでは運勢は遺伝で伝わると考えます。
一般的に遺伝とは、髪の色、骨格などの肉体的な遺伝のことを指します。
ですが、この占いでは精神的な遺伝、すなわち感情の遺伝子に含まれる情報は父母、さらには祖父母が生き残りをかけて伝えた魂の遺伝であるとするのです。
祖父母が、また父母が為しえなかった想いを子や孫に託すかのように、“精神的な遺伝”をもって子孫の性格、そして運勢を形成します。

これを霊的な意味ではない“魂(精神的な遺伝子)”、「先祖の記憶」とも言い換えられます。
その記憶とは何れも、生きる上で不都合と感じた悲しみや怒り、後悔などのマイナスの感情の記憶が、結果的に子や孫に伝わるようになっています。

マイナスだったものをプラスに、その想いが子や孫の遺伝子にまで刻まれ、頭脳性、使命、目的、性格、人生と子や孫の運勢を形成します。
運勢はそれらの多くのプロセスを経て、(原則)遺伝子は生き残りをかけて“名前”に託すのです。

性質

やるせない運勢がある(樹門流姓名判断)2
その苦労の質は七難と八苦になります。
当占いは宗教と無関係ですが、その運勢の内容が仏教用語として示す内容に近いがゆえに、簡単にいえば、とても便がよい言葉なので使用しております。

七難は仏教の経典によって内容は異なりますが、その定義としては、風水害や火災、内乱、侵略、流行病、日月食、霜害が挙げられます。この世の自分以外に取り巻く負の環境です。いわば現象的には不可抗力ともいえるかもしれません。

もう一方の八苦とは、生・老・病・死(生苦・老苦・病苦・死苦)を基本として、それ以外に
愛別離苦(あいべつりく:愛する者と別離すること)
怨憎会苦(おんぞうえく:怨み憎んでいる者に会うこと)
求不得苦(ぐふとくく:求める物が得られないこと)
五蘊盛苦(ごうんじょうく:人間の肉体と精神が思うがままにならないこと)

後半の四つは難しい四字熟語となりますが、要するに、個人個人が生きる上での苦しみを得てしまう運勢となります。
どんな人も生きることは、日々たいへんなことの繰り返しです。
さらにこの運勢がある人は腹の底から素直に笑えないような、まるでさまよいながら、苦労を噛み締めて歩くような生き方をします。

あえて己を知る

やるせない運勢がある(樹門流姓名判断)3
年を経ることで、老いを重ねたり、病気を得たり、体は動かなくなっていきます。もちろん、加齢に対して、体力・生命力を維持するために緩やかに老化させることが望ましいこととなります。
 実際にはパートナーとの悲しい別れがあったり、健康を意識しても大病を抱える。
愛情にヒビが入ったり、経済的な困窮もあるかもしれません。思う通りにはいかないような人生が大小は少なからずあるはずです。

この運勢があると上のような困った状況、現象が突発的に出てくる可能性が高くなります。
この七難八苦運の運勢が顕在化すると目も当てられないような、まるで不遇、悲惨なるニュースの加害者や、被害者、そしてその家族や遺族などに連ねられることが多くなります。
第三者が見て称賛を浴びるような人でさえ、この運勢があると本人自身はすでに“七難八苦”を味わっている場合もあるはずです。

しかし、先ほどもお伝えした通り、この運勢の比喩にて、「不幸という“お山”の中に一角だけ幸が顔を出す。」のように、苦しみを乗り越えたように見える歴史上の偉人もいます。
これは唯一の明るい兆しと言えましょう。

  1. 鎌倉時代、将軍二人の息子の死の悲しみを乗り越えて幕府を支えた尼将軍こと、北条政子。
  2. 室町時代を創設するも、実弟と骨肉の争いを起し、生涯戦いの中で過ごした足利尊氏。
  3. 江戸時代を創設。幼少時は人質、父の早世、長男の夭逝、58歳で天下人となった徳川家康。

彼らに「同じ人生をもう一度繰り返したいですか?」と尋ねたら、もう一度送りたいとは思わないはずです。彼らの晩年は一見、幸福に見えますが、苦しみを過去に抱えていることにこの運勢の特徴があります。(足利尊氏の最期は戦いの傷がもとで亡くなります。)

結論としましては、この運勢はなければ良い運勢型です。
なぜこの運勢が生まれるかは、原因があっての結果で存在しうることになります。そして、存在にもちろん意味があります。

最後に。
中には、この運勢を恐れる人がいます。
ただ恐れ方も色々あります。
やみくもに恐れることと、根拠があって恐れることです。

前者は不安が心を支配して非生産的になります。一方、後者は対策を講じて正しく恐れるのでその意味で生産的です。
この樹門流姓名判断は前者のような恐れではなく、(それは占い師による直接鑑定の中でわかると思いますが、)根拠があって恐れることを前提とする占いです。
その条件下で、お名前にこの運勢がある方は自分自身を深く考えてみる必要があります。

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