姓名判断の魂ゆら占い

命名の時に架空の人物からとった名前を使うのはアリ?

命名の時に架空の人物からとった名前を使うのはアリ?

我が子に名前を付ける時、その将来を思って著名人にあやかった名前を選ぶ方がいます。
世界的に活躍しているスポーツ選手や人気のある女優、そして歴史上の人物など。
「可愛い我が子がその人のような人生を歩めますように」といった親心の表れでしょうが、実は著名人の名前を真似てもその恩恵にあずかることはできないのです。

また最近では、漫画や小説などフィクションの物語に登場する「架空の人物」の名前を我が子につけるご夫婦なども増えてきました。
こちらも著名人の名前をお子さんに名付けるのと同じような思いが込められているようですが、果たして運勢への影響はあるのでしょうか?
詳しく解説いたします。

「架空の人物」から名前をもらったらその人のような人格になれる?

結論から申し上げると、漫画や小説に登場する「架空の人物」から名前をとって命名したとしても、それがお子さんの運勢に影響を及ぼすといったことはありません。
架空の人物の名前を子に命名したから運勢が良くなる、または悪くなるということはないのです。

例えば、とあるスポーツ漫画に登場するスター選手と同じ名前をお子さんにつけたとしても、お子さんがスポーツの世界で漫画のように大活躍できるわけではありません。
同様に、悪役キャラクターの名前をつけたからといって運勢が悪くなるということもないのです。

命名にとって何よりも大切なのは、姓名全体のバランスです。
「○○の漫画を参考にした」「△△と同じ名前にした」などといったことが運勢に影響を及ぼすことはないのです。
たとえ架空の人物の名前であろうと姓名全体のバランスが整ったものになるのであれば、「良い運勢の名前である」ということになります。

樹門式姓名判断では、良いバランスの姓名=良い運勢となるか否かは命名される前から決まっていると考えます。
たとえば「ジョニー」という、漫画の主人公と同じ名前の子供がいたとしたら、その子にはジョニーという名前=運勢がつくことがあらかじめ決まっていた、ということになるのです。

たとえ「〇〇の主人公にあやかった」などの命名理由があったとしても、樹門式姓名判断では「遺伝で成った運勢を示す名前が命名された」「運勢を示す姓名バランスとなるのがその名前だった」とみるのです。

命名で「○○にあやかりたい」よりも大切なこと

命名で「○○にあやかりたい」よりも大切なこと

小説や漫画の登場人物の名前を命名したとして懸念されるのは、一般的にみて奇抜な名前だったり、不自然な当て字が使われたりしてしまうことです。
場合によっては好ましくない意味で注目されたり、からかわれたりする可能性があります。

小説や漫画といった架空の世界に登場する人物の名前には、一般的な日本人の名前とは一線を画すようなものも多く存在します。

特にファンタジー作品など空想の世界を舞台にした作品の登場人物の場合、どこの国でも見かけないような名前も多くあります。

それらに漢字をあてて無理矢理その名前に読ませたり、果ては完全な当て字をつかったりして命名してしまうと、文字から受ける印象や音(読み方)によっては運勢以外のところで弊害が生じる場合があるのです。

たとえば、流行している漫画の主人公の名前を男児に命名したとします。
その主人公は正義感が強く勇気に溢れ、どんなことにも負けずくじけず突き進んでいくタイプです。
親としては我が子に同じような人になって欲しいと願って命名したとしても、お子さん自身がおとなしく控えめなタイプの性格をしていた場合には心無い人にからかわれて傷つくこともあるかもしれません。

同じく、小説に出てくるヒロインの名前を女児に命名したとします。
そのヒロインの名前は国籍不明な、なかなか「名前」とは認識しづらい奇抜なもの。
さらにその名前に、無理やり漢字を当てた場合には初対面の人に名前を正しく呼んでもらえないといったこともあるかもしれません。

このようなことから、たとえ姓名のバランスが整っていたとしても、架空の人物の名前をお子さんに命名することは一概におすすめすることはできないのです。

架空の人物と同じ名前を命名するという行為が、お子さんにとってすべて「良くないことである」というわけではありません。
ですが、極端に変わった名前であれば、それは以前取り上げたキラキラネームと同様に、奇抜で「読みにくい」「呼びにくい」といった印象を与えてしまうのです。

名前は一生もの! 子どもが胸を張って名乗れる名前をつけてあげよう

どんな名前であろうと、姓名全体のバランスが整っていれば良い運勢となります。
何よりも大切なのはお子さん自身が胸を張って名乗り続けられるような名前をつけてあげることです。

名前は一生のものです。架空の人物からとった奇抜な名前も、「格好いい」「可愛い」といわれることもあるかもしれませんが、いじめやからかいの原因となってしまう可能性もあります。
その名前の主が作品の中で大活躍している架空の人物であったとしても、同じ名前を命名したからといって同じ人格、同じ運勢となるわけではないのです。

繰り返しになりますが、占い師は名づけに関しては健康面や経済面、愛情面の継続性とバランスという運勢の強さを第一に考えます。
もちろん「こうなって欲しい!」という願いは大切で、尊重すべきものです。
とは言え、はっきりしているのはその願いの通りになるかは全く別であるという現実です。

何かにあやかるのではなく、可愛いお子さんが将来どんな道へ歩んでいったとしても誇りに思えるような名前をつけてあげてくださいね。