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名前はこう解く!

樹門幸宰が様々な事件や著名人を姓名学的な見地から解説する連載コラムです。

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No.35 2009年大河ドラマ 直江兼続

姓名判断:2009年大河ドラマ 直江 兼続
① 隔世遺伝
父方の祖父からの遺伝 母方の祖母からの遺伝
隔離型 タテ系 一差 隔離型 タテ系 一差
② 直接遺伝
父からの遺伝 母からの遺伝

<前先型> 先徳運

<影型> 他力本願運

<後名型> 名望運

<後行型> 意図実行運

<総セ型> 三角関係運

<能名型> 名誉挽回運

<総画一型> 生涯凍心運

「2009年大河ドラマ 直江 兼続」 樹門幸宰による解説

初めて「名前はこう解く」をお読みの方はお読みください。

姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。

一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。

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姓名に潜んだ暗号は祖父母代で発生した隔世遺伝による因果関係である基礎運と 父母代から直接遺伝した影響運で読み解きます。

一般的に「遺伝」というと肉体的な特徴や体質的なものを思い浮かべることでしょうが、遺伝するのは身体的なものだけではありません。 記憶も遺伝するのです。

悔しい、悲しいといった負の感情は、いつまでも消える事なく記憶に残り、魂に深い傷をつけます。 この負の感情、つまりは無念な思いは直接遺伝で子に伝わり、さらに強い思いとなって孫の代へと隔世遺伝し、何とか思いを晴らそうとします。

この隔世遺伝した無念な思いを読み解いたのが基礎運です。そして、基礎運からは戸籍上にはない子供の数まで含んだ、 真の出生順位までもを読み解く事ができます。

基礎運を例に挙げると、生数は同性親系(男性なら父方の祖父、女性なら母方の祖母)、 和数は異性親系(女性なら父方の祖父、男性なら母方の祖母)からの遺伝によるもので、運勢は和数、つまりは異性親系の影響を強く受けます。

なぜなら、祖父母、父母と二代続けて果たせなかった思いを隔世遺伝した孫の代では性を変える事でなんとか成就しようとするからです。

そして、人は父母の感情の記憶も直接遺伝で受け取っています。これが影響運です。 影響運も基礎運同様、生数は同性親系(男性であれば父、女性であれば母) 和数は異性親系(男性であれば母、女性であれば父)からの遺伝によるもので、和数の方の影響が強く出ます。

皆さんは直江重光という人物をご存知でしょうか。
戦国時代、上杉謙信の養子である上杉景勝に仕えた武将で、時の権力者、豊臣秀吉から直属の部下になれと声がかかるも、 「主は上杉景勝である」と断ったという、利よりも義に厚い人物であったそうです。

また、上杉景勝を絶対的な主とする主従関係は生涯続きました。
兜に「愛」の文字の前立てで知られる「直江兼続」が生前、最後に名乗った名前が「直江重光」なのです。

私がこれからお話しすることは、純粋な姓名判断で読み解いたものであることをご承知おきください。

兼続から重光へと名が変わったのは、祖父母の代で環境や精神性に何らかの変化があったという事の現れです。
では、どのような変化があったのか、そしてその結果を順を追ってお話していきましょう。

直江兼続の姓名の基礎運和数生数共に「隔離型」(タテ系一差)です。 (兼続は男性ですので母方の祖母の“感情のDNA”でみます)

「タテ系の隔離型」には母か曾祖母の代で、姉が別種の子であった為に次女が家を継いだという経緯があります。
長男・長女(第一子)が立たず、次男・次女で継いで来た家系で、家督相続の立場ではない者が家を継ぐ事になった為、 親類や世間から白眼視されて失意と屈辱を味わいました。この時の“感情のDNA”が隔世遺伝して 「世間を見返してやりたい」「偉くなりたい」という「隔離型」が誕生するのです。

「隔離型」の人は支配を受けたり、束縛されたり、干渉されたりするのが大嫌いな唯我独尊の精神の持ち主で、 たとえ社会的に権威あるものであろうと全く敬意を示さず、「それが何だ」と一蹴するようなところがあります。
常に思考をめぐらせ、クリエィティブな発想を駆使して人生に夢やロマンを追い求め、自らが目指す理想郷を作り上げようとする人物です。

しかしながらマンネリを嫌い、わざとトラブルを起こすような面もあります。
冒頭でお話した豊臣秀吉とのやりとりは実に「隔離型」の人物らしいエピソードではありませんか。

ですが、生涯、上杉景勝に仕えたという点については「隔離型」らしくない、と思われる方もおいででしょう。
これは兼続に「人に尽くす」という影響運、「影型」が見られることも関係していますが、 何よりも最後に名乗った「直江重光」という名前が大きく係わっていると言えます。

直江重光という姓名の基礎運は和数・生数共に「上下型」(連続)です。
「上下型」には祖父母の代で最初か最後の子の扶養義務を怠ったという経緯があります。
そのため、隔世遺伝した孫の代では自らが婿養子境涯となり、他家他人の為に尽くす人生運となるのです。

「上下型」の人は真面目で実直、忍耐強く、普段はおとなしいのですがいざというときには大胆で果敢な行動力を見せます。
また、養子相であるため、男性であれば婿に入るようになります。

そして、兼続から重光への名前の変遷には特筆すべき点があります。
「隔離型」からその相性型である「上下型」へと名前が変わっているのです。

樹門式姓名学では、一人の姓名の基礎運の生数と和数が相性型となっているものを『自活運』といい、 物事のすべてを自分で考えて自分で行動する、誰かに頼らずに一人でも生きていける相であると解きます。 これは、名前の変遷についても同じように解きます。

名前の変遷から、兼続の祖父母は白眼視されて失意のどん底を味わい、 後に何らかの理由でわが子の扶養義務を怠るに至ったということが伺えます。

そして、家族や世間から孤立し、誰の助けも受けられない、まさに孤立無援の状態となって辛酸をなめた感情の記憶は、 隔世遺伝した孫の代で「一人でも生きていける強さ」を持つ自活運となって現れたわけです。

「隔離型」の兼続が上杉景勝を絶対的な主として生涯尽くしたのは、 後に名前が「上下型」となる祖父母代の記憶が“感情のDNA”に記録されていたからであるといえるでしょう。
そして、最後に名乗った重光という名前からは、彼が全ての人に分け隔てなく愛情を注ぐ慈悲深い人物であったという事、 そして配偶者と理想的な夫婦関係を築こうとした事も伺えます。

しかしこの名前が「絶家」名でさらには自活運を持つために、子孫性には恵まれず、実子男子は早世。
また娘婿との養子縁組解消などが原因で兼続の死後、直江家は断絶しましまた。

歴史に名を残す人物の多くは兼続同様、生涯に何度か名前の変遷があり、皆、最後に名乗った名前で人生の結果を残しています。
最後に名乗った名前が「上下型」であった兼続は生涯主君に尽くし、そして婿養子に入った直江家のために尽くし、 その功績で歴史に名を残しました。
しかしながら、家系を継続させる事はできませんでした。

良い名前とは「継続する運勢の名前」に他ならず、健康、経済、愛情のどれが欠けても決して「良い」とはいえません。
兼続の歴史的功績は大きいのですが、継続する運勢の観点からはバランスを欠くため、良い結果とは言えないでしょう。
(執筆日2009.4)

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