姓名判断で読み解く:三代の興亡・日清食品

樹門幸宰が様々な事柄や著名人について三代の浮き沈みにフォーカスをしぼった特別稿です。

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日清食品の三代の興亡

『姓名の暗号』(幻冬舎刊)シリーズで50万部を完売した姓名判断法の基本的な考え方を、 初めての方にもわかりやすいように、実在の有名企業になぞらえて解説します。

私がこれからお話しすることは、純粋な姓名判断で史上最高峰に立つ樹門式姓名判断であると自負している占いです。

これの基本的な考え方は、どんな家でも繁栄を誇った家は三代経過したらなぜか精彩を失うのが世の習いと説きます。
従って皆さんの家でも今は繁栄していても、三代ごとに繁栄と衰退を繰り返す自然の法則に包括されています。
しかしながら、時には絶家、つまりは衰退から再び浮き上がる事なく、その家の姓そのものがなくなってしまう事もあります。

樹門式姓名判断はその人の人物像や運勢のみならず、「魂の出生順位」をも明確にする、この世に唯一無二の占いです。
ここで言う出生順位とは戸籍に記載された長男(女)、次男(女)というものではありません。
何らかの理由でこの世に生をうけることのなかった子供も含み、つまりは「魂の出生順位」を指します。
また、何男何女である、という事までベース(姓名)で解読できます。

また、人物像もその名前が介在し、動物的な大脳や神経の中枢(中心)を刺激し、 どういう言動に及ぶ、ものの考え方をする頭脳や性格となり、延いては運勢が決まります。

大まかな骨組みは以上の通りです。

占いの根幹は何といっても『家三代の興亡』です。それはどこの家でも「三代ごとに繁栄と衰退を繰り返す」自然の法則があるからです。
これを置き去りにしては、占いそのものが成り立ちません。
仮に、あなたが長男(女)で栄えた家を引き継ぎますと、親も長男(女)、あなたの子供も長男(女)、これで三代経過します。 そうすると今度の四代目の孫の代からはどこの家も次男(女)、これをまた三代経過、 さらに三男(女)で三代を区切って四男(女)と、順次、下位の「魂の出生順位」へとバトンタッチされています。

したがってあなたが三男(女)の“魂”で誕生した人としますと、 祖父母代の同胞である長男(女)、次男(女)はあなたの代ですでに興亡の「亡」の代に該当し、 この代では三男(女)が興亡の「興」の代に入っています。
この衰退の法則が厳然と存在し、これを『家三代の興亡』というのです。

この法則は「各個人の家系」だけではなく「法人企業」にも当てはまります。

では、実際の企業を説いていきます。

みなさんはチキンラーメンという商品をご存知ですか?
知らない、という方は数少ないであろうこの商品は、世界で初めて商業的に成功したインスタントラーメンだそうです。
この、世界初の商品を開発したのが日清食品株式会社(現・日清食品ホールディングス株式会社)の創業者である安藤百福氏です。

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百福氏の代の姓名の基礎運和数「タテ型(別称:A型)」(一差)、生数・「タテ型」(二差)です。
これを上記の法則に当てはめれば百福氏は4子系の三男で立った、という事になります。
父方の祖父、母方の祖母ともに分家家系で、本家と差別され、挫折と敗北、屈辱と辛酸を舐めた経緯があります。

「タテ型」の人は親の保護がないために存在感を否定され、 人格を喪失してしまった祖父母の無念を晴らすため、どんな困難に直面してもくじけず突き進み、勝者を目指します。
物の見方や考え方は科学合理的、負けず嫌いな完ぺき主義者で、 「これだ!」と目標を定めるとどんな壁にぶち当たっても決してくじける事なく立ち向かって行くのです。
この性格がうまくツボにはまると、関わった分野でトップに立つ事も可能です。
しかしながら自らの目標を達成するためにゴリ押ししてでも進もうとしたり、 デリケートな感情のやり取りが苦手であるために、対人関係での摩擦を起こしやすいようです。

世に名を轟かせる人々の多くがそうであるように、百福氏も波乱万丈な人生を歩まれたようです。
詳細は割愛しますが、冒頭で申し上げたチキンラーメンの商品化に成功したのは百福氏48歳の時です。
それから13年後には世界初のカップ麺「カップヌードル」を発売。世界中へと販路を広げていきました。

さてその後、百福氏は長男の宏寿氏に社長の座を譲り、自らは会長に退きました。
しかしながら経営方針をめぐって対立、宏寿氏は追われる形で社長を退任し、百福氏は会長兼任で社長に復帰しました。

宏寿氏の姓名の基礎運は和数・「順序型(別称:G型)」(タテ系)、生数・「中一差型(別称:I型)」(タテ系)です。
順序型の人は自分の意思と相手の気持ちを調整して、より多くの人が満足する答えを出そうとします。
良い意味での保守性や客観性を持ち、柔軟性のある思考で順当な線を継承するタイプで、 強く自分を押し出すような事はありません。変化を求めず、また自己主張する事がないのです。
誰からも好かれ、慕われるのですが、ともすると優柔不断であるとか誰にでもいい顔をする八方美人とも受け取られてしまいます。

百福氏と宏寿氏は正反対のタイプで、お互いに無いものを求め合う関係にあります。
しかしながら、その関係は自らの信念を貫き通そうとするタテ型の百福氏がトップに立ち、 周囲と協調する事を良しとする順序型の宏寿氏がサポートするという形であればこそ成り立つ「相性」であると言えます。
言い換えれば、正反対のタイプなのですから状況により対立して当然であるとも言えます。

それから2年後、百福氏は再び会長専任となり、次男の宏基氏が社長に就任しました。

宏基氏の姓名の基礎運は和数・「上下型(別称:D型)」(連続)、生数・「斜め型(別称:B型)」(連続)です。
「上下型」の人は大胆で果敢な行動力の持ち主で、誰かに言われなくとも常に忙しく動き回っています。
本質は真面目で実直、忍耐強く、余計な事は口に出さないタイプです。 また、決断が早いのも特徴の一つで、すぐに答えを出さないと気がすまないせっかちなところがあります。

「上下型」は祖父母の代が何らかの理由で子供の扶養義務を怠った場合の孫の代に誕生します。
当代ではこの運勢型の本人が養子のような境涯となり、生家を離れて養子のように 他家他人に尽くして生きなければならない宿命で、家にとどまり家督を相続すると家が傾いてしまいます。

総じて安藤家は“種族保存本能”が強く、反面、親との縁の薄い家系です。
さらには家が繁栄した場合には自ずと次代以降が淘汰される仕組みで、 原則的には三代を周期に直系の子孫が途切れ、養子、つまりは外から新しい血を入れ継承される宿命を持ちます。

三代目社長である宏基氏は姓名そのものも「絶家代」となっています。
冒頭で述べた、三代ごとに繁栄と衰退を繰り返す自然の法則=家三代の興亡になぞらえると 家の姓そのものが無くなってしまう代であり、世襲企業である日清食品にも不安が及びます。

安藤百福氏の基礎運の「タテ型」は婦の系譜二代目に出る運勢型です。
百福氏の父母がどのような方でどのような事績があるかは存じません。 しかしながら百福氏の名前から婦の系譜といって女系化が進んだ初代運が父母代であったことがわかります。

先の家三代の興亡の法則からすると次代の子どもの代は三代目にあたり、 実際に現社長の宏基氏の基礎運の「斜め型」は3代目に該当します。
いまや様々なジャンルで名を轟かせる企業ですから、パタリと「絶家」する事はないまでも、 安藤家の直系は精彩を失う運命からは逃れようがないと申上げておきましょう。
(執筆日2011.7)

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